<<その5へ 最初から読む>>
秀吉くんは、うしろから追[いかけてくる手から、必死[で逃[げました。
「つかまって、たまるか!!」
秀吉[くんは、手が入ってこれないような、細[い道を走りました。
手は、秀吉[くんを見失[なってしまったのか、もう追いかけてはきませんでした。
「ふぅ……。なんとか、にげきったようじゃ」
ほっと胸[をなでおろす、秀吉[くん。
一方、秀吉[くんを追いかけた『手』の正体[、飼[い主[のわたるは……。
「……くそっ。どこいっちゃんだよ~~」
かなり、かなしんでいました。
愛[すべきペットがいなくなってしまったのです。……それはそれは、泣[きたくなるほど、つらいことでした。
「そうだ! 秀吉[くんが出られないように、部屋[をしめきってしまおう!!」
わたるは、部屋をしめきってしまいました。
一方の秀吉[くんは、今までの城[よりも、はるかに大きな部屋に出たものですから、わたるが部屋をしめきってしまったことなど、まったく知[りませんでした。
あっちへちょこちょこ。こっちへちょこちょこ。
それはそれは、うれしそうにかけまわっていました。
「わははっ。自由じゃ♪ 自由じゃ~~♪」
なんと、秀吉[くんは、1日中遊[びまくっていました。
狭[く暗い押入[れの中や、タンスのうしろなど、ありとあらゆる、自分が走ることができるところを、かけまわっていたのです。
そして……。1日がすぎ、2日目の朝になりました。
飲[まず食[わずで、
ぐ~~~きゃるるぅ~~~。
秀吉[くんは、おなかがぺこぺこになってしまいました。
「な、なにか……た、たべものがほしい~~~」

もう、元気[に走りまわる気力[もありません。
そこへ……。
くんくん。おいしそうな、ひまわりのタネのにおいがしました。
「おっ! こ、これは!!」
夢[ではないでしょうか?
あんなに食べたかった『ごはん』が、うつわにきちんと盛[られて、秀吉[くんの目の前にあったのです。

わたるが、秀吉[くんを気づかい、ごはんを用意してあげていたのです。
がつがつ、むしゃむしゃと、ひまわりのタネをおいしそうにかじりつく、秀吉[くん。
そのようすを見たわたるは……。
そろそろと音を立てないように近づきました。手をそお~っとのばします。
しかし、秀吉[くんは食べるのに夢中で、手にはおどろきませんでした。
ふわりと、うつわがうきました。(※わたるが持ち上げたのです)
しかし、見事にうつわの中におさまった秀吉[くんは、なおも食べ続けています。
秀吉[が食べている間に、いつの間にか、秀吉[城[に帰っていました。
「あれ?? わしは、いつの間に、移動[したのじゃ??」
まわりの景色[が変わったあとで、やっと気がついた秀吉[くんでした。
わたるは、これでほっと一安心しました。
おしまい。
最近のコメント