かわ
さらさら
さらさら
川のせせらぎ
静かに流れゆく
さらさら
さらさら
こころから
うるおいを与える
清き水の音色
秋の空は 夏とちがって
やさしくて 少しさみしい
そして…あたたかい
法師ゼミがないている
夜には鈴虫がないている
その鳴き声を
擬音で表す人間だけど
虫はどんな気持ちで
鳴いているのだろう?
「そこに一匹いるよ」
ぼくを指して笑う同級生
あの時のぼくの気持ちと
似ているのかな?
それとも まったく違って
たのしくて うれしくて
鳴いているのかな?
虫にも こころがあると
ぼくは信じているよ
だから 精一杯
生きているんだよね
あの時のぼくと
同じように…
夏が過ぎて秋が来る
でも まだ 夏気分が抜けない
ぼくの家の近くでは
ミミミ~ジジジ~
セミが鳴いている
けれど むし暑さは感じない
セミの声が
うるさく感じなくなった
ちょっと変わった風鈴みたい
秋の始まりだね
もう秋かな
セミが鳴いている
やっぱり ちょっと夏気分が抜けない
この詩を書いているうちに
だんだん セミの声が勢いづいてきた
「まだ オレ達の季節は終わらないぜ!」
最後に盛大に盛り上げて お別れをしよう
…と いっているみたい
アンコールをするから 鳴いていておくれよ
ここまで書いてから
つくつくほうしの声も聞こえたよ
ツクツクホーシ
こいつは鳴き声ですぐに解る
今年初めて聞いた秋の声
夏と秋のはざまで
虫たちの盛大なライブが行われている
青い空に あつい太陽
ぼくは車で走っていた
帰宅の途中
赤信号でブレーキをかけた
ひゅん ひゅん
何かが ぼくの前を横切った
ひゅん ひゅん
人差し指ほどの大きさで
ぱたぱたと
羽を上下させて飛んでいた
なんだろう?
瞳をこらして じっと見た
羽が4つある
よく見たら それは
トンボだった
無数のトンボが
フロントガラスの前を
ひゅん ひゅん 通ってゆく
トンボくん 大丈夫かい?
車には気をつけなよ
トンボ達に気をつけながら
ぼくは ゆっくりと車を走らせた
トンボ達は あっという間に
ぼくの前から消えて
空に向かって飛んでいった
夏の風が吹いて
ぼくの髪をなびかせた
しとしとと ふりそそぐ雨
それなら 風流で かっこいい
今日は どうだい
どばーどばーざばー
天気予報でいっていたよ
「バケツをひっくり返したような雨」 って
ちっとも うれしくない
一面水びたしになっちゃうし
地下鉄なら なおさら たいへんだ
雨で沈む町 なんて あったらこわい
はやく 止んでくれないかな
止まなくてもいいから
もう少しだけ おだやかに ふってよ
雨さん、きこえてるかい?
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